実印 作成するなら知っておきたい大切な3つのお話


「実印を作成しようかな…」と考えている人。それは、人生で大きな節目を迎える人や、新しい環境の変化を間近に控えた人が多いかもしれませんね。

大切な場面で使う機会の多い実印。その実印を作成するときに、ぜひ覚えておきたい大切な3つのお話をご紹介します。

銀行印や認印とは違う実印の意味や使い道、実印を作成するときのポイントや注意点をまとめました。

1.実印を作成するなら「実印の意味」と「使い道」を知っておきましょう


はじめに、実印とはどんな印鑑のことを指すのか知っていますか?

「フルネームが入った印鑑」「大事な時に使う印鑑」「銀行印も実印も呼び方が違うだけ」といった、様々な意見が出てくることでしょう。

そもそも、実印とは自分が住民登録をしている各市区町村の役所や役場で、「印鑑登録」を行った印鑑のことを指します。戸籍上の名前を申請しているので、フルネームが一般的ですが、名字や下の名前だけを登録することも可能です。

そして、この印鑑登録された自分だけの実印を証明する「印鑑証明」を手にすることで、本人が確かに本人であると証明できるのです。

「本人が本人である証明?」と思ってしまいそうですが、例えば、車や住宅の購入、相続や借金の連帯保証人など、とても大きな金額が動く大切な場面で「なりすまし」などあってはならないことですよね。

契約や第三者を交えた話し合いといった初対面の相手でも、本人の信用度を高めるのに印鑑証明、そして実印が役立ってくるのです。

印鑑登録さえすれば実印となるので、銀行印や認印と混ぜて使うこともできますが、万が一の紛失や事故、トラブルを避けるためにも使い分けを行うのが大切ですね。

【POINT!】
実印は本人を証明するための大切な印鑑!他の印鑑とは使い分けるようにしましょう

2.実印を作成するなら「作るときのポイント」を押さえましょう

次に、実印を作成するなら「作るときのポイント」を押さえておきましょう。

  • 印鑑登録できるのは15歳以上
  • 印鑑登録できるのは1人につき1つまで
  • 実印の素材は耐久性に優れた長く使えるものを選ぶ
  • 実印の書体は偽造を防ぐのに役立つものを選ぶ
  • 実印のサイズは承認できる大きさのものを選ぶ
  • 実印の値段は、素材や書体、サイズが見合ったものから決める

印鑑登録ができる条件に加えて、長く大切に使っていくものだからこそ印鑑の素材には充分こだわりましょう。水牛や柘植、チタンといった丈夫で高品質な素材がオススメです。

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写真はInkans.comの「チタン印鑑」(実印 7,800円~)

また、書体は銀行印や認印の場合、読みやすい楷書や行書が人気ですが、実印の場合は不正な偽造を防ぐため、篆書体(てんしょたい)や印相体といった複雑な見栄えの書体が良いでしょう。

更に、役所や役場によってはサイズに規定を設けています。13.5mmから18mmのサイズが一般的ですが、個性を出したい人は実印を作成する前に、自分の住んでいる市区町村へ確認をしておきましょう。

そして、実印を作成するのに値段や予算も気になるところですが、これらの素材や書体、サイズなど実印にふさわしいものから選ぶことが大切です。

安物買いの銭失い、安かろう悪かろうという実印を作成しないようにしましょう。

【POINT!】
実印は値段だけで決めてはダメ!素材や書体、サイズなどの確認を忘れずに

3.実印を作成するときには「注意点」に気をつけましょう

続いて、実印を作成するときには「注意点」にも気をつけましょう。

  • 実印を作成しても、印鑑登録を行わなければ実印とは言えません
  • 過去に作った実印のコピーを作成することはできません
  • 実印を使う目的が決まっているのなら、作成から到着日数までの考慮も忘れずに

ここまで読んでくださった人なら当たり前に感じてしまうかもしれませんが、「実印」と販売されていた印鑑を購入したり実印を作成したからといって、その印鑑が実印となるわけではありません。印鑑登録を行って初めて「実印」としての効力を発揮します。

印鑑登録の手続きも忘れずに行いましょう。

また、過去に印鑑登録した実印を紛失してしまったから同じものを作りたい…という人は注意です。彫り直しや作り直しを行っても、同じ印影を持った印鑑は実印を含め、作る事はできません。

紛失や作り直しの場合には再度、印鑑登録を行う必要があります。

そして見落としがちですが、使う目的や日にちが決まっている場合は、作成や注文日だけでなく到着日数までの考慮も忘れずにしましょう。

特に、手彫りや事前の印影確認など行う場合は、納期もずれることが多いので注意が必要です。

【POINT!】
実印を作成してから「しまった!」と思わないように注意点に気をつけましょう

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